喘息では、「気道過敏性の亢進」と「咳感受性の亢進」のいずれもが見られ、寒冷やタバコの煙などちょっとした刺激で咳が出ます。
この両者は同じように見えますが、メカニズムが全く異なっています。
「気道過敏性の亢進」は、気管支の中にある気道平滑筋に原因があります。
「咳感受性の亢進」は、気管支の表面にある細胞の咳受容体に原因があります。
喘息の多くは、吸入ステロイドやβ刺激薬などの吸入気管支拡張薬で気道過敏性の亢進を抑えることができますが、一部の方は咳感受性の亢進しており咳が続きます。
このような咳は、日中に多いことがわかってきてます。
治療法として、
・抗コリン薬の吸入
・生物学的製剤
・P2X3受容体受容体拮抗薬(リフヌア)
・気管支サーモプラスティ
などの選択肢があります。
喘息の咳がなかなか治らず、頑固な咳が続く場合がありますので、咳でお困りの際は一度呼吸器内科専門医に受診することをおすすめいたします。