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喘息治療の最終兵器:テゼスパイア

喘息の患者様の中に、吸入薬(吸入ステロイド+気管支拡張薬)、内服薬(抗ロイコトリエン拮抗薬、テオフィリン製剤、経口ステロイド)など様々な治療を行っても、なかなか改善しない方がいらっしゃいます。

 

難治性喘息(なんちせいぜんそく)と呼ばれ、喘息患者様の中の5%程度に存在すると言われています。

 

このような方には、生物学的製剤と言われる注射薬が効果があることがあります。

生物学的製剤は現在5種類(テゼスパイア・ヌーカラ・ファセンラ・ゾレア・デュピクセント)あり、血中の好酸球値や呼気NO値などによりどの薬を使用するかが決まります。

 

このうちテゼスパイアは、喘息の原因となるTSLPを阻害する薬になります。副作用も少なく効果が高いのですが、薬の値段が高いのが問題点です。

多くの患者様では高額療養費制度を使用して、投与を行ってまいります。高額療養費制度を使用すると費用負担の上限額がありますので(年収によって変わる)、それ以上は治療費の負担は増えません。

 

当院では難治性喘息の方に、テゼスパイアを含めた生物学的製剤の投与も積極的に行っております。

通常の喘息治療で改善せず悩まれている方は、一度当院にご相談ください。

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