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喘鳴(ぜんめい)って何?

喘鳴(ぜんめい)は、呼吸をする際に「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」と音がする状態で、気管支の空気の通り道が狭くなっている場合にこのような音が聞こえます。

 

喘鳴が聞こえる病気として代表的なものとして気管支喘息がありますが、他にも以下のような病気があります。
・COPD(急性増悪)
・心不全
・気管支拡張症
・びまん性汎細気管支炎
などなどです。気管支喘息疑いの患者さんでレントゲンを撮影する意味は、上記のような病気を除外することが目的の一つです。

 

喘息発作との鑑別で最も重要なのがCOPD(肺気腫)急性増悪ですが、COPDでは以下のような特徴があります。
・長い喫煙歴がある
・普段から息切れや痰などの症状がある
・年齢が60歳以上
・アレルギー疾患がない
・呼吸補助筋(胸鎖乳突筋など)の発達が見られる
高齢男性の方で、息切れや喘鳴などの症状がある場合は、上記の問診が重要となってきます。

 

ただし喘息とCOPDは鑑別が難しい場合もしばしばあります。
また両者が合併している場合もあり、これをACO(Asthma and COPD Overlap)と呼びます。

 

喘鳴が出現してきている場合は、あまり良くないサインですから病院を受診することをお勧めします。

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