喘息死は吸入ステロイドの登場により1995年には7000人だったのが、近年では1000人まで減ってきています。
しかしながら、医師が喘息の病状コントロールが良好と考えていても、症状が残っている患者様が70−80%程度いるという報告もあり、考えられているよりも治療強化が必要な患者様が多い可能性があります。
喘息の治療の基本は、吸入ステロイド+吸入β刺激薬(気管支拡張薬)がメインですが、ここに吸入抗コリン薬を追加することでさらに喘息コントロールの改善が期待できます。
現在ではこれら3剤による治療を、一つの吸入デバイスで行う治療する機会が増えてきており、SITT(single inhaler triple therapy)と呼ばれております。
使用される吸入薬としては、テリルジーやエナジアなどがあります。
当院では、患者様の症状を早く良くすることを重要視しておりますので、このような治療方法を積極的に取り入れています。