CT検査・健診レントゲン異常の精密検査

CT検査・健診レントゲン異常の精密検査健康診断や肺がん検診で胸部レントゲン異常を指摘された方を対象に、当院では胸部CTでの精密検査を行うことができます。CTで撮影した画像では体の断面図を見ることができ、レントゲン画像よりもより細かな病変を観察できます。
検査費用は、診察料込みで約6000円(3割負担)になります。

当院ではすぐにCT検査を実施でき、結果も即日お返しします。
現在ほとんどのクリニックではCT検査機器を持っていません。健診で異常を指摘されてCT機器を持っていないクリニックを受診した場合、総合病院へ紹介となります。その場合、総合病院の外来予約日まで時間があいてしまったり、また総合病院は検査数が多いため待ち時間も長くなってしまいます。これでは効率が悪く、受診の遅れや診断の遅れにつながってしまう可能性があります。当院に受診した場合は、来院後にすぐにCTを撮影し、呼吸器内科専門医の読影と結果説明を受けることができます。また後日放射線科医のダブルチェックを行い、もし肺以外に異常が見つかった場合にも連絡いたします。

CT画像は体の断面図

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胸部レントゲン異常とは?

胸部レントゲン異常とは

胸部レントゲン異常影が見つかった場合に、経過観察して良いものと、精密検査を必要とするものがあります。
肺がん検診では、
A:読影不能
B:異常所見を認めない
C:異常所見を認めるが精査不要
D:異常所見を認め肺がん以外の疾患で治療が必要
E:肺がん疑い
の5つの区分があり、D・E判定が精密検査の必要があります。(受診を勧められます)

胸部レントゲン検査では、3次元である体の構造を2次元の画像に投影しているため、病気を推定するのに限界があります。そのためより詳細な体の構造がわかる胸部CTを撮影して調べる必要があります。ただし胸部レントゲンで異常が見られた場合に、C Tを撮影してみると異常がないことも多々あります。肋骨と肋骨、血管と血管が重なって、レントゲンでは異常な影のよう見えているだけのことがあります。

当院のCTの特徴

当院のCTの特徴当院のCTの特徴は、

  • 短時間で撮影できる
  • 被ばく量を抑えて撮影することが可能
  • 画像のブレやノイズが少なく高画質

などがあります。

当院は患者様の被ばくを最小限に抑えるため、16列マルチスライスCT(Aquilion Startキャノン)を採用しています。この機器では、AIDR 3Dという技術を用いて約75%の被ばくを抑え、最大50%のノイズを抑えています。また1回のスキャンで16枚の画像を得ることができるので、呼吸を止める時間が少なくすみ、さらに画像のブレやノイズが少なくより細かい画像を撮影することができます。

放射線の被ばく量

放射線の被ばく量胸部CT撮影1回分では、発癌リスクはほとんどありません。一般に発癌リスクが出てくると言われているのが、線量100mSv以上となるので、CT1回分の被ばく量である4.5mSvを大きくうわまわります。また放射線は日常生活でも宇宙から降り注いでおり、普通に生活していても年間2.1mSvは被ばくすると言われており、これはCT被ばく量の半分程度にあたります。
このように近年では技術の進歩により限りなく被ばく量を少なくしたCT撮影が可能となってきています。

検査1回分の被ばく量

胸部CT 4.5mSv
胸部レントゲン 0.02-0.1mSv
自然放射線による
年間被ばく量
2.1 mSv
東京・アメリカ間を
飛行機で往復した場合
0.2mSv

発癌の可能性のある
被ばく線量

100-200mSv(この場合発癌リスクが1.08倍になる)

放射線被ばく量と発癌リスク

検査の流れ

  1. 検査室に入室し、ベッドの上で仰向けになっていただきます。
  2. 位置を決める撮影を行います。(約5秒程度)
  3. CT撮影を行います。(約15秒程度)この間、画像のブレを抑えるため息止めをしていただくことがあります。
  4. 検査終了になります。

合計5-10分程度で終了となります。

以下に該当する方は、検査を受けられないことがあります。
事前にお申し出ください。

  1. 妊娠中、または妊娠の疑いのある方
  2. CT検査予定の数日前に、バリウムを使用した検査を受けられた方
  3. 植え込み式除細動器を装着している方

検査結果の説明

検査結果の説明検査結果は、当日に呼吸器内科専門医である院長が画像を確認し、当日患者様に説明いたします。当院では見落としを限りなくゼロに近づけるため、CT検査すべてにおいて放射線医のダブルチェックを行っています。
というのも、CT検査では肺だけではなく肝臓や胃、乳房やリンパ節、心臓などの様々な臓器が映るため、たまたま他の臓器に異常が見つかることも少なくありません。そのような他の臓器の見落としを防ぐために外部の医師へ読影依頼をしています。

もしCT検査で肺がんなどの疑いが強い場合は、近隣の総合病院へ紹介いたします。

  • 名古屋大学医学部附属病院
  • 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院

胸部CTで見られる異常影について

結節影・腫瘤影

胸部CT画像で白い丸い影が見られた場合、結節影や腫瘤影といい、肺がんや真菌(カビ)、肺結核や良性腫瘍の可能性があります。肺がんかどうかは、形や濃淡、周囲の影とも合わせて判断します。レントゲン画像で乳首が結節影のように見えることもあります。

網状影・すりガラス影

胸部CTにて網状の影やすりガラスのような白い影が見られた場合は、間質性肺炎や新型コロナウイルス肺炎、カリニ肺炎、肺胞蛋白症などが考えられます。

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