当院では、発熱外来を行っています。新型コロナウイルス抗原検査・PCR検査やインフルエンザウイルス抗原検査を受けることが可能です。
当院では発熱患者用の隔離室を用意しており、またオンライン診療も活用しながら発熱患者様と一般の患者様を分けて診察を行っています。特に年齢制限は設けておりませんので、発熱をして検査や治療を受けたい方はご来院ください。
☆院長からのお願い☆
当院ではデジスマ診療を行っております。アプリを事前にダウンロードしていただき、クレジットカードを登録いただきますと、院内での会計が不要になります。感染予防の観点から、なるべく直接の金銭のやり取りを減らしたいと考えておりますので、可能な限りアプリの利用・クレジットカードの登録にご協力いただきますと幸いです。
アプリのダウンロードはこちら↓
下記のQRコードからダウンロードください。
※スマホで閲覧されている方は以下よりダウンロード可能です。
【iPoneの方 (apple store)】
https://apps.apple.com/jp/app/id1563102530
【Androidの方 (Google Play)】
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.digikar.smart.app&pli=1
発熱外来の受診方法は主に二つです。
- 直接来院(対面診察)
- オンライン診療
直接来院
(対面診察)
予約取得方法
直接来院の場合、なるべくWEB(発熱外来)にて予約を取って来院してください。予約枠がいっぱいで予約を取得できない場合は、電話にて予約を取ってください。
- WEB予約
- 電話番号:052-745-4181
デジスマアプリをダウンロードしていただいた方は、WEB問診機能がついていますので、あらかじめ入力の方をお願い致します。事前問診をいただきますと診療がスムーズに進みますので大変助かります。
来院方法
院内の隔離室の部屋数に制限がありますので、できる限り車で来院していただけますと助かります。
徒歩・自転車・電車で来院の場合
院内には入らず、クリニック駐車場もしくは近くまでいらしたら、クリニックに電話連絡(052-745-4181)をお願い致します。
案内するまでクリニックの外で少々お待ち下さい。
車で来院された場合
車で受診された方は、クリニック前の駐車場(発熱外来専用)に車を止めて下さい。
クリニック前スペースが空いてない場合は、別の駐車場(4台)に止めてください。
クリニックに電話連絡(052-745-4181)をお願い致します。診察まで車で待機下さい。
↓駐車場の位置図↓
検査・診察
患者様の希望があれば、新型コロナウイルス抗原検査/PCR検査やインフルエンザ抗原検査を実施します。事前問診を行っていただけますとスムーズに診療が進みますので、ご協力お願い致します。
オンライン診療
オンライン診療でも発熱患者様の予約を受け付けています。オンラインにて診察を行った後に、希望があれば新型コロナウイルスPCR検査やインフルエンザ検査を実施します。検査キットは、当院まで受け取りに来ていただく必要があります。薬を処方希望の場合は、処方箋の発行も行います。またオンラインにて処方箋の送付を行うこともできます。
検査方法
当院では、新型コロナウイルス検査は抗原検査・PCR検査の両方を行っています。新型コロナウイルスPCR検査は主に唾液で行いますが、小さなお子様など唾液を出すことが難しい方には鼻腔で検査を行います。
なお新型コロナウイルスPCR検査の検査結果は外部に委託しているため当日には結果が出ません。1日〜3日程度お時間がかかります。後日電話にて結果をお伝えいたします。
また新型コロナウイルス抗原/PCR検査とインフルエンザ検査を同時に実施することができます。
コロナウイルス・インフルエンザの抗原検査が陰性の場合、診察やレントゲン・CT検査が可能となります。肺炎を疑う場合や尿路感染症を疑う場合は、血液検査・尿検査・胸部レントゲン・胸部CT検査などを行います。
新型コロナウイルスの治療
新型コロナウイルス感染症では、軽症の方は外来にて治療を行うことができます。上記に挙げたような重症化リスク因子がない場合は、通常の風邪と同じように解熱剤や咳止めなどで経過をみるか、ゾコーバの投与を行います。
重症化リスク因子が1項目以上ある場合は、ラゲブリオやパキロビットの内服で治療を行うことがあります。いずれも発症してから5日以内に治療を開始し、5日間薬を内服します。内服することで重症化を予防することができます。
酸素濃度が低い場合や肺炎を合併している場合は、入院してレムデシビルの点滴やステロイドの点滴を行う必要があります。
新型コロナウイルス感染症の代表的な治療薬
ここでは主に外来診療を行う軽症の方の治療について説明したいと思います(執筆時2023.8)
ラゲブリオ
ラゲブリオはRNAポリメラーゼ阻害薬というタイプのウイルス増殖を抑える薬で、飲み薬になります。主に軽症〜中等症の方を対象に、発症してから5日以内に開始すれば、入院または死亡のリスクを約30%下げることができると報告されています。腎機能が悪くても、投与ができる点がメリットです。
副作用はあまり多くはありませんが、まれに吐き気や下痢、頭痛といった症状が出ることがあります。
パキロビット
パキロビットは、ウイルスの増殖を抑える薬で、飲み薬になります。コロナウイルスは、ウイルスを増殖させるときに「3Lプロテアーゼ」と呼ばれる酵素を使うのですが、これを妨害する薬になります。パキロビットは、発症5日以内に開始し、5日間連続(1日2回)で内服します。 現在使用できるコロナの治療薬の中で、最も有効性が高いと考えられています。具体的には、発症後5日以内に投与することができれば、入院または死亡のリスクを88%下げることができると報告されています。
問題点として、飲み合わせが悪い薬が多い(相互作用のある薬が多い)ことが挙げられます。不整脈の薬、てんかんの薬、EDの薬、抗真菌薬などは特に注意が必要です。
ゾコーバ
ゾコーバは、「3Lプロテアーゼ」というウイルスの増殖に関係する酵素を阻害する薬で、飲み薬になります。重症化を防ぐ効果はありませんが、症状が改善するまでの時間を約1日短縮する効果があります。他の薬と異なる点として、重症化のリスクのない方にも使用できます。ただし症状が軽い場合は、解熱鎮痛薬による対症療法で十分ですので、ゾコーバを使用するメリットはあまりないと思われます。
ベクルリー
ベクルリーは点滴の薬で、コロナウイルスが増殖する過程を邪魔することで、ウイルスの増殖を抑えます。ベクルリー3日間の短期的な投与を行うことで重症化を予防することができると言われています。具体的にはコロナ感染による入院もしくは死亡のリスクを約87%低下させることができると報告されています。こちらは点滴の薬ですので、主に入院の方を対象として実施されることが多いと思われます。
子供の新型コロナウイルス感染症
子供のコロナ感染は、重症化することは非常にまれです。しかしながら、小児多系統炎症性症候群と呼ばれる川崎病と似たような病気を発症することがあります。この病気では、発熱に加えて、おなかの症状(腹痛・嘔吐・下痢)や発疹・目の充血、血圧低下などがみられます。海外の報告ですと、その半数以上が集中治療室での治療を必要としていますが、死亡率は以外にも1.9%と低いことがわかっています。まだ、どのようなメカニズムでこの病気が起きているかが解明されておらず、今度より詳しいことが解明されてくると思います。
当院の発熱外来について
- 診察室への動線をできる限り一般診療患者様と分けて、接触を避けるようにしています。
- 院内に感染対策防止部門を設置し、管理者として院長 表 紀仁を配置しています。
- 連携体制の整備として、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院と連携しています。
- 研修への参加として、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院が定期的に主催する院内感染対策に関するカンファレンスに参加しています。
院長からのメッセージ
新型コロナウイルスは常に変異を続け、感染力や致死率が変わりながらも、今後も付き合っていかなればならない感染症です。私は、これまで名大病院とコロナ専門病院(旧愛知病院)で、数多くの新型コロナウイルス感染症患者の診療に携わってきました。軽症患者様から、人工呼吸器を必要とするような重症患者まで幅広く診療し、新型コロナウイルスが蔓延した当初から最前線で戦ってまいりました。そのような経験を今後もクリニックに来院される患者様へ還元し生かしたいと思い、発熱外来を積極的に行っていきたいと考えております。新型コロナウイルスを含めインフルエンザや風邪でお困りの方は、お気軽にご相談ください。